吉田 恒

【為替】「強い米景気」で米金利はまだ上がるのか?

FOMC確認前から分かっていた「米景気の過熱懸念」 FOMC(米連邦公開市場委員会)メンバーの経済見通しである「ドット・チャート」は、6月時点で米実質GDPの見通しについて、2023年1%、2024年...

【為替】日銀政策で円高になる条件とは?

長期金利差は米国次第=短期金利差には日銀の影響も 日銀は2022年12月以降、主に2度の政策修正を行った。最初は2022年12月、そして2度目は2023年7月だ。この2度の政策修正を受けて、ともに日本...

【為替】なぜ日本だけ為替介入を行うのか?

すでに20年以上介入なし=欧米当局 日本の通貨当局は、2022年9月、約10年ぶりに為替市場へ介入した。そして最近円安が再燃したことで、2年連続での為替介入の可能性に注目が集まっている。 欧米の通貨当...

【為替】「原油高=ユーロ安・米ドル高」は続くのか

ユーロと金利、原油との関係 ユーロ/米ドルの週足チャートは先週まで9週連続のユーロ陰線(ユーロ安)となった(図表1参照)。要するに、すでに約2ヶ月もユーロ安・米ドル高が続いている。たださすがに、週足の...

【為替】続・介入開始なら円安はいつ終わるのか?

介入の目的達成が短縮化した理由とは? 円安阻止介入の再開が注目されているが、これまでは介入が実現しても、それですぐに円安、円高とも終わったわけではなかった。その意味では、介入開始はあくまで円安、円高と...

【為替】介入開始なら円安はいつ終わるのか?

介入開始から円安、円高の終了までのコスト 米ドル/円は、足元で過去5年の平均値である5年MA(移動平均線)を2割以上と大きく上回ってきた。こんなふうに5年MAを2割以上で上回ったのは、1990年以降で...

【為替】為替のための金融政策行使がタブーの理由

ブラックマンデーの苦い教訓 金融政策は、基本的には物価の安定や景気(適切な雇用の維持)対策を目的として行使される。そんな金融政策を為替相場の安定化のために行使が期待されたのは1987年のことだった。 ...

【為替】植田日銀総裁の発言、金融緩和の解除に向けた「地ならし」/為替介入は目前か

・9月9日付の植田日銀総裁の発言は、徐々に金融緩和の解除に向けた状況を整えはじめ、サプライズにならないように、地ならしを始めているという発言だろう。今回の発言材料をきっかけに米ドル円が146円割れまで...

【為替】日銀緩和見直しなら円高になるのか?

米ドル/円を決める金利とは? 植田日銀総裁のインタビュー報道をきっかけに、9月11日、マイナス金利解除やYCC(イールドカーブ・コントロール)撤廃といった金融緩和見直し思惑が浮上すると、10年債利回り...

【為替】為替介入メッセージの読み方とは?

最重要表現は「為替市場で対応する」 まずは、実際に円安阻止介入が行われた2022年のケースで検証してみよう。円安の動きを憂慮するとして、財務省、日銀、金融庁の三者会合が共同声明を発表したのは2022年...