アートワーク

江戸時代の人気絵師の企画展「若冲と応挙」 京都・相国寺承天閣美術館で2期にわたり開催

若冲の「釈迦三尊像」 江戸時代の絵師の中でも特に人気の高い伊藤若冲(1716~1800年)と円山応挙(1733~1995年)の作品を集めた企画展「若冲と応挙」が、京都市上京区の「相国寺承天閣(じょうて...

「ありがとね」の笑顔を残し 「出世花」「蓮花の契り-出世花」高田郁(ハルキ文庫)

主人公、お縁の姿を想像しながらこの2冊をしみじみ読んだ。お縁は亡き人の体をやさしく洗い清める三昧聖である。時は江戸時代後期、舞台は下落合の青泉寺で、お縁をとりまく人間模様が情感豊かにつづられる。 悲し...

鎌倉時代に盛んだった造立 地福寺五重層塔

地福寺の五重層塔 石造の層塔は、木造の五重塔に代わる、起源が古い遺品です。伽藍(がらん)配置の中心として造立された層塔の例には、大阪府太子町の鹿谷寺跡の十三重塔が知られます。それは岩層から直接の一石造...

3Bとよばれて・9月25日

「ご主人は3Bなのね」。突然の投げかけに私の心は痛いような痒(かゆ)いような感じになった。 私が認識する3Bは「結婚してはいけない3つの職業」で、①美容師さん②バンドマン③バーテンダーである。諸説ある...

科学史家の伊東俊太郎さん死去 比較文明研究

伊東俊太郎さん 比較文明研究の第一人者として知られる科学史家で東京大名誉教授の伊東俊太郎(いとう・しゅんたろう)さんが20日午前5時18分、老衰のため東京都内の病院で死去した。93歳。葬儀は家族葬で行...

エッセイストの伊藤礼氏死去

伊藤礼氏 伊藤礼氏(いとう・れい=エッセイスト、元日本大教授)22日、病気のため死去、90歳。葬儀は家族で行う。喪主は妻、啓子(ひろこ)さん。 作家、伊藤整の次男。「狸ビール」で講談社エッセイ賞受賞。...

美術品巡る欧米の闇 『ヒトラーの馬を奪還せよ』 アルテュール・ブラント著、安原和見訳

『ヒトラーの馬を奪還せよ』 先月も英ロンドンの大英博物館で約2000点もの収蔵品が盗まれていたと報道があった。盗難美術品は麻薬、武器に次ぐ、世界の地下経済を富ませる主要取引品目だとされている。故に、そ...

新書『歴史・戦史・現代史』 大木毅著

ロシアのウクライナ侵略は、自国の安全確保をはじめとした常識的な政治的・軍事的合理性の追求よりも、ウクライナの「ロシア化」というイデオロギーを優先した「世界観戦争」になっているのではないか-。第二次大戦...

『名画のコスチューム』 内村理奈著

近代以前の西洋服飾史をたどるとき、研究者が主に対象としてきたのは王侯貴族のファッションであり、市井の人々の衣服ではない。けれども西洋絵画には実に多様な職業の人物が描き込まれ、それぞれ特徴的な装いをして...

霊園・9月24日

東京都民が眠る都営霊園のすぐ脇に住んでいる。暑い日差しの中でもランニングをする人、駅までの道を桜の緑の木陰を歩く人と、地元市民が恩恵に浴している。私も痛めた足のリハビリがてらゆっくりと散歩させてもらう...