米、債務上限停止採決へ 下院超党派で可決目指す

米ワシントンの連邦議会議事堂=5月30日(共同)

米議会下院は5月31日、連邦政府の債務上限の効力を一時的に停止する法案の関連審議に入った。採決に先立ち、審議手続き規則を与野党の賛成多数で可決。同日夜(日本時間6月1日午前)に予定する法案採決でも可決の公算が高まった。下院の通過後、上院でも可決してバイデン大統領が署名すれば成立する。

1月に現在の債務上限の約31兆4千億ドル(約4300兆円)に到達。6月5日にも政府の資金繰りが行き詰まるデフォルト(債務不履行)に陥る恐れがある。

法案では、野党共和党が求めた国防費以外の歳出の抑制と引き換えに、2025年1月まで債務上限の効力を停止する。成立すれば、24年の次期大統領選後まで債務上限問題は解消する。バイデン大統領と共和党のマッカーシー下院議長が5月28日に合意した。(共同)