中露にらみ経済支援を強化 米の「グローバルサウス」対応 ワシントン支局・坂本一之

貧困国の債務再編に関し、債権国と債務国による円卓会議の会合で発言するイエレン米財務長官(中央)=4月12日、ワシントン(ロイター)

5月19~21日に広島で開催される先進7カ国首脳会議(G7広島サミット)で議題となる「グローバルサウス」(南半球を中心とする新興・途上国)への対応を巡り、米国が経済支援外交を強化している。G7議長国の日本とも連携し民主主義陣営への取り込みを図る。ただ、中国やロシアと米国の板挟みになることを嫌うアフリカの国も多く、密接な関係構築は容易でない。

「民主主義の強さと決意を示す」

バイデン米大統領は3月29日、自身が主宰する民主主義サミットで、「ウクライナに不当な戦争を仕掛けたロシア」に対抗する民主主義陣営の結束を呼びかけた。