花びらの清掃・5月5日

ジョギングや犬との散歩、買い物の道中で、この時季は木々の花が、大いに楽しませてくれている。華麗なソメイヨシノの花はもう散ってしまったが、ツツジ・ハナミズキなどが公園や雑木林で騒がしく咲いている。花は美的で心を和ましてくれるが、「花の命は短くて苦労するのは清掃人」だ。

ある施設で清掃担当をしている知人が嘆いていた。「この時季になると、周辺住民からのクレームが多いんですよ。特にモクレンの花は大きくてたくさん落ちるので、たまるとすぐに訴えがくるんです。また、その花の上や近くに犬のふんがあると、もう大変ですよ」。それでも住民とのトラブルを避けたいので、神経を使っているようだ(なかなか清掃人はつらいもんですね…)。

私の家の隣のマンションの庭には、サクラをはじめさまざまな木々・草花があり、毎年楽しませてくれるが、時々私が清掃人となる。家がちょうど吹きだまりとなっているため、前の道路や玄関先、小さな庭に、花びらや落ち葉が集まってくるのである。

だが、この清掃もなかなか面白い。高齢者の運動にもなるし、集めたものは腐葉土としての利用もできる。短い命で楽しませてくれたのだから、感謝の気持ちで葬ってあげたい。ある日、掃除をしていると近所の人から、「お疲れ様です。いつもありがとうございます」と言われた。「見ている人は見ているんだな」と思い、清掃のモチベーションが高まった。


保坂剛(69) 東京都東久留米市