
「モードの帝王」と称される世界的デザイナー、イヴ・サンローランの没後日本初となる大回顧展「イヴ・サンローラン展 時を超えるスタイル」(産経新聞社など主催、9月20日開幕)の内覧会が19日、会場の国立新美術館で行われた。音声ガイドのナビゲーターを務める声優・俳優の津田健次郎さん(52)と展覧会テーマソングを担当したシンガーソングライターのidomさん(25)が取材会に登場し、「美しく豪華な世界」などと語った。

本展は、イヴ・サンローラン美術館パリの全面協力のもと開催。ドレスなどをまとったルック(マネキン)110体、アクセサリーやドローイングなど262点の豊富な資料で、希代のファッションデザイナーの約40年間の軌跡をたどる。
12章で構成された会場には、サンローランの代名詞ともいえる「サファリ・ルック」や、現代美術から着想を得た「モンドリアン・ルック」などが展示。サンローランの衣装で登場した津田さんは「章ごとにがらりと雰囲気が変わって、バリエーションがすごい。サンローランのイマジネーションが爆発している」と興奮。サンローランになり切って名言も披露し、「音声ガイドでも、解説に加えてサンローランの言葉を語っている。そこは雰囲気を変えて演技したのでぜひ聞いてほしい」とアピールした。

ゲストのidomさんは「職人の素晴らしい技術だったり、イヴの歴史を一気に見られるすばらしい展示」と感想を語り、「サンローランの固定観念にとらわれないところを表現した」という書きおろしテーマソング「Knock Knock」を初歌唱した。
本展は12月11日まで開催。一般2300円ほか。



