
自民党は、新藤義孝経済再生担当相の後任の衆院憲法審査会与党筆頭幹事に中谷元・元防衛相を起用する方向で調整に入った。自民の古屋圭司憲法改正実現本部長は続投する見通し。複数の党関係者が19日、明らかにした。
自民は新たな衆院憲法審の幹事に中谷氏のほか、加藤勝信前厚生労働相、根本匠衆院予算委員長らの起用を検討している。この中で、憲法審に長く関わってきた中谷氏を筆頭幹事に据える方向で調整を進めているという。岸田文雄首相(自民総裁)は13日の記者会見で、「憲法改正の議論を進めるための布陣を強化する」と述べており、憲法問題に詳しい重鎮を集結させるとみられる。
新藤氏は立憲民主党との粘り強い交渉で、衆院憲法審の定例開催に大きく貢献した。自民関係者は「新藤氏が果たしてきた役割は個人で代行できない。チームプレーで対応する」と語っている。