
自民党は、内閣改造に伴い官房副長官を退任した木原誠二衆院議員について、党幹事長代理と政調会長特別補佐を兼務させる方向で調整に入った。複数の関係者が18日、明らかにした。木原氏は岸田文雄首相の最側近で、内閣と党の意思疎通をより円滑にする狙いがある。
関係者によると、木原氏に政調会長代理を兼務させる案も検討されていた。だが、党内の重要ポストが1人に集中することへの反発を考慮し、特別補佐の形とした。
木原氏は東京選出で、現在5期目。外務副大臣や衆院内閣委員長などを歴任した。岸田派に所属し、令和3年の自民総裁選では、首相の公約策定に貢献するなど信任が厚い。一方、妻が元夫の死亡を巡り警視庁から事情を聴かれたと週刊文春に報じられ、家族への影響などを理由に官房副長官の退任を自ら申し出た。